根知谷の日々 -Blog-

浸種

 2021年産の米作りに向けた作業は、種もみの温湯消毒から始まります。60℃のお湯に10分間浸けてから、冷水に浸けて10日間静置します。積算温度100度が目安になりますが、年によって多少異なります。眠りの深い年は長めの時 […]

子供のころの春休み

 春の甲子園が連日中継されていますが、子供のころの春休みと言えば「水苗代」の準備でした。兄と二人でスコップを担ぎ、阿弥陀坂を越えて中野を通り過ぎると、道下に大坪の田んぼが見えてきます。法圓寺のはばしたにある1枚の田んぼが […]

DOMAINE WATANABE

 3月中旬から急速に雪解けが進みました。10日で1mほどあった雪が消えました。もろみもすべて搾り終えて、蔵内では原酒の貯蔵と後片付けをしていますし、農業部門は種もみや各種資材が運び込まれています。  新型コロナウイルスの […]

新規就農者

 2021年4月1日から㈱根知ライスファームに新規就農者1名を迎えます。昨年からのコロナ禍で大きく世の中が変わろうとしていますが、中山間地農業にチャレンジしようという若者が現れたことをとてもうれしく思います。  根知谷は […]

根小屋農家組合

 2月は新年度役員を決める大事な時期です。集落ごとに自治組織があり、私たちの酒蔵がある根小屋集落には、根小屋区と根小屋農家組合があります。根小屋区は、住民生活全般をまとめて市役所など行政との窓口になる組織です。一方、根小 […]

立春を過ぎて

 2021年は元旦から酒蔵の屋根雪おろしをしていました。この冬は35年ぶりの大雪だそうです。1月中は酒造りと並行して、除雪作業に追われましたが、ようやく峠を越えたところです。  酒造りも終盤に差し掛かりました。2月19日 […]

雪掘りも仕事のうち

 雪がたくさん降り積もる根知谷は、雪を掘ります。除雪作業のことですが、「雪ほり」と言います。酒造りは蔵の中での作業ですが、雪ほりはもちろん外。静かに降り積もる雪も吹雪もあり、結構大変な作業です。最近は機械による除雪が当た […]

6次産業化への取り組み

 2018年4月、豊醸蔵に直売所がオープンして弊社の6次産業化が完成しました。米作り(1次)、酒造り(2次)、直売(3次)。生産から加工、販売まですべてやる農業の形です。  販売に関しては、まだ2年余りでしかもコロナ禍で […]

よりコンパクトに

 2003年に自社栽培を始めて以降、一貫して酒造体制はよりコンパクトにすることを志向しました。自社栽培100%を目指すには、酒の生産量も減らしていかないと達成は困難と読みました。米作りと酒造りのバランスは、想像をはるかに […]

種まきから

 酒造りの教科書は精米から始まります。「酒造講本」が私たちの基本ですが、米作りについては何も触れていません。せいぜい品種の分類程度の記述です。酒造りを「技術」で造り上げるというスタンスです。工業製品的なアプローチ。  原 […]

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