根知谷の日々 -Blog-

五百万石の田植え

 5月13日から15日にかけて五百万石の田植えをしています。お天気に恵まれて順調に作業が進んでいます。現在の田植え機は、苗の植え込みと同時に元肥を埋め込みます。側条施肥と言いますが、肥料の無駄なく効率的に入れる機構です。粒状のために湿るとダメですので、雨が降ると植えることができません。苗の生育状況が一番いい時に、晴れていることが条件になりますので、ピタッと合えば最高の田植えになります。

 また、風が強くても良くないので、穏やかな晴天を狙って作業をします。苗はハウスから持ち出すと、乾燥し始めますが、強い日差しや風で必要以上に乾燥する場合は、苗を弱らせてしまいます。散水するにも作業的な限界がありますので、やはりいい天候条件に田植えの日程が合うことを祈るばかりです。今のところ、五百万石の田植えはバッチリです。

 雨飾山(標高1963m)の残雪を望みながらの田植えは、爽やかな空気の中で行われます。自社栽培19年目で毎年眺めている景色ですが、飽きることはありません。ほんとうにいい眺めです。夕方からはカエルの鳴き声が響き渡ります。昼間の農作業で身体は疲れていますが、この時期にしか味わえない田園地帯の風情です。20210514YW