根知谷の日々 -Blog-

種まきして苗をつくる

 2021年産の米作りは、4月16日の種まきから始まりました。3月中旬に資材の搬入が始まり、営農計画の詳細を詰めて具合的な作業日程と、機器類の点検整備など周到に準備してきました。16日は越淡麗とコシヒカリの種をまき、23日は五百万石の種をまきました。出芽器で2日間加温してから、露地プールとビニールハウスに分けて苗箱を並べます。

 育苗方法は2つ。露地プール育苗(越淡麗、コシヒカリ)とハウス内での散水育苗(五百万石)。田植え作業の分散化を図るため、越淡麗とコシヒカリは中苗に育てて、5月20日以降に田植えをし、五百万石は稚苗に育てて、5月13日からの田植えを予定しています。屋根のある工場内での仕事と違い、外の仕事は天候に左右されますので、人間の計画通りにはいきません。

 様々な条件をパズルのように組み合わせえて、限られた時間、人員、設備機械の中で、最適な方法を選択します。近年は気候が不安定になってきていますので、より安全により確実に作付けして収穫するために、集中力を高める必要があります。昨年から一部導入したビニールハウスでの散水育苗は、省力化と均一化への貢献度は高く、露地プール育苗のような過酷な条件での健苗育成とはまた違う効果があります。