DOMAINE WATANABE
- 2021年03月25日[ブログ]
3月中旬から急速に雪解けが進みました。10日で1mほどあった雪が消えました。もろみもすべて搾り終えて、蔵内では原酒の貯蔵と後片付けをしていますし、農業部門は種もみや各種資材が運び込まれています。
新型コロナウイルスの影響で日本酒業界も随分状況が変わりました。全体的には縮小傾向が強まっていますが、新たな取り組みも見られます。弊社ではこの2月に新たなブランドを立ち上げました。「ドメーヌ ワタナベ」です。ほぼ全量自社栽培で一貫生産するドメーヌ・スタイルをそのままブランド化して、現状の日本酒業界のやり方とは一線を画するプレゼンテーションに取り組みます。
日本酒のカテゴリーは、製造方法や精米歩合で分類されて、純米吟醸や吟醸酒、純米酒などを販売購入の目安にしていますが、消費者目線では何のことやらサッパリわかりません。そうではなくて、直感的にわかる情報なり、感覚的にイメージできる分類があってもいいのではないかと思っています。
根知谷で米作りから醸造、びん詰めまですべて自分たちでやっていますよ、という日本酒。極めてシンプルですが、とてもわかりやすいコンセプト。どうでしょうか、わけのわからない醸造方法を聞いても疲れるだけです。もっとストレートに伝わる情報は何か。意外と簡単なことですが、ほとんどの業界人は気付いていません。2021.03.25YW