根知谷の日々 -Blog-

根小屋農家組合

 2月は新年度役員を決める大事な時期です。集落ごとに自治組織があり、私たちの酒蔵がある根小屋集落には、根小屋区と根小屋農家組合があります。根小屋区は、住民生活全般をまとめて市役所など行政との窓口になる組織です。一方、根小屋農家組合は根小屋の農地、特に田んぼの用水管理が主な仕事になります。

 集落人口の減少と高齢化は年々加速して、役職につく人材は限られてきました。最近は65歳を過ぎても現役で働いている人も多く、公職を受ける負担は昔よりも増しています。農家組合の役員は、春の種まき時期から秋の収穫前まで、田んぼに用水を供給する重要な任務に当たります。

 根知川、姫川の本流から農業用水を取り入れる水門は、夜昼の区別なく、日曜日もなく、雨が降れば土砂の流入を防ぐために閉めなければなりません。また、日照りが続けば、少ない水を平等に分けるのも仕事です。

 そんなことを今まで当たり前のように続けてきましたが、ここから先の人材不足にどう対処していくか、悩ましい問題です。この4月から2年間、根小屋農家組合長を仰せつかり、責任の重さにつぶれそうですが、経験豊富な先輩方のご支援を頂いて職責を全うしようと思います。2021.02.23YW