根知谷の日々 -Blog-

農家組合長の職を続ける

 酒蔵のある集落は「糸魚川市大字根小屋」です。根小屋は、根知谷の入り口に位置します。戦国武将の村上義清公が居城とした城山(標高525m)の麓に広がる28町歩の田んぼを有します。根知川と姫川の取り入れ口から続く用水路や農道の維持管理を担うのが根小屋農家組合です。

 農家組合は、根知谷の12集落それぞれにある自治組織です。農地の所有者から役員を選出し、組織を運営していますが、近年は過疎化高齢化が進み、役員会の構成が難しくなってきました。田んぼをやめる農家は高齢者なので、必然的に農家組合の役員を務めることは困難です。ここ数年は役員のメンバーが固定される傾向にあります。

 根小屋農家組合も同様で、任期2年でこの年度末は役員改選ですが、ほぼ全員が留任になります。私はというと、組合長という重責ですが、最年少ということで「無期限で」留任するように要請されています。

 今後のことを考えると、役員に欠員が生じた場合の対応が問題になりますが、現役員が行っている農業用水の確保や行政手続きなどの業務について、そのノウハウを弊社スタッフへ引き継いでいくことを視野に入れて準備を進める予定です。2023.02.10