根知谷の日々 -Blog-

ジロー(柴犬)と16年

 2023年2月現在、ジローはまだ生きています。すでに目は見えず、耳もかすかに聴こえる程度で、足腰も弱って散歩はできません。食欲があるのは救いですが、元気なころの生活を懐かしく思う毎日です。

 長男が中学2年の秋に犬を飼いたいと言い出して、たまたまペットセンターに熊本生まれの可愛い子犬を見つけたのがジローとの生活の始まりでした。11月に我が家へ来たころは結構大きくなっていて、来た日の夜にゲージに立ちかかり小便をされて参りました。

 それから家族の生活はジローの朝の散歩で始まり、昼、夕方と根知谷を歩き回るのが日課となりました。「道草を食う」とはよく言ったものですが、ジローの散歩はほんとうに道端の草を食いながらブラブラ歩きます。本人(犬)の健康にはいいのでしょうが、いい加減にしてよー、と思うこともしばしばでした。

 ジローの散歩は毎日ですから、春夏秋冬、雨の日も風の日も大雪の時も休みなく、相手をする家族も鍛えられました。どこか飄々とした雰囲気のジローは、村人みなさんから可愛がって頂きました。

 大雪の日には新雪をこざいて歩くこともありましたが、いつもリードを引っ張って歩くジローが、そんな時は家族の後ろに回って歩いたりして、何だか面白いやつでした。老犬介護は続きますが、平穏な日々を送らせてやりたいものです。2023.02.11YW