根知谷の日々 -Blog-

2024年春・種まき

 去年、一昨年と桜の花が早くに開花したので、今年もそうかと思ったら、そうではなくて、根知谷では4月14日(日)がちょうどに満開となりました。この日は晴天に恵まれ、根小屋区住民総出の江さらげ(農業用水路・生活用水路の掃除)を行いました。

 田んぼではすでに田打ちが始まっていますが、江さらげ人足が終わるといよいよ春の農作業が本格化します。農業用水路に水が通され、広い農地が目覚めます。カエルの鳴き声も徐々に響きはじめ、ツバメが虫を探して飛び回ります。木々の芽吹きはとてもきれいで、殺風景だった雪解けの山肌が見る見るうちに新緑に変わります。春は大地のエネルギーが湧き出す感じがしていい季節です。

 2024年産の種まきを4月12日と19日の2回に分けて行いました。毎年のことですが、苗半作と言われる重要な作業です。丈夫な苗を育て、猛暑にも冷害にも負けないで収穫まで持ちこたえる稲になるようにします。毎年少しずつ栽培技術の熟成を進めていますが、今年も新たな取り組みを一部でしています。

 どんな成果が出てくるか、慎重に観察・評価しながらになりますが、近年の極端な気候変動に対応するには多角的な取り組みが必要です。まずは安定した収穫量の確保ですが、品質の高度安定も同時に達成しなければなりませんので、ひと時も息を抜くことはできません。2024.04.22YW