根知谷の日々 -Blog-

台風6号の余波、フェーン現象

 2023年産米の品質を決める重要な局面を迎えています。沖縄、九州地方は大雨に厳戒態勢でしょうが、新潟県はフェーン現象による異常高温が続いています。8月7日から猛暑に加えて高温の風が吹いています。

 五百万石は7月25日までに穂揃いしました。越淡麗、コシヒカリも今日現在ほぼ穂が揃っています。今が最も水管理に神経を使う時期ですが、8月1日の未明に雷雨があっただけで、雨はまったく降りません。根知川、姫川とも水量は細り、まるで小川のようです。幸い農業用水の確保はされており、田んぼには必要な水を充てることができています。

 7月は5回雨が降りましたが、干天の慈雨とまではいきませんでした。空梅雨からの晴天、猛暑で稲の生育は早まり、出穂から穂揃い、収穫前の2週間まで、稲の根の活力を維持し、葉で太陽の光を十分に受け止めてデンプン質をため込む。高品質の米を手に入れるには、追肥と水管理の栽培技術が重要ですが、天候にはかないません。まして、水が無ければお手上げです。

 ここまでくれば祈るのみです。昨年同様に今年も8月末には五百万石の稲刈りが始まりそうです。間もなくお盆休みに入りますが、台風7号の影響も心配です。自然相手の農業はこれが宿命ですが、ここまで順調に育った稲を見ていると、何とか無事に収穫したいものです。2023.08.09YW