根知谷の日々 -Blog-

収穫が終わり、さあ酒造り

 根知谷での酒造りは、4月初めの種まき苗つくりから始まります。5月連休明けから田植えをして、6月・7月・8月は草刈りや水管理。稲の成長を見守ります。9月に入ると早生品種の五百万石から稲刈りです。9月下旬に越淡麗の収穫が終わります。

 10月1日、精米から酒造りの工程が始まります。さあ3月末まで6ヶ月間の長丁場。11月下旬から雪が降り始めて、新酒が出始める12月中旬には酒蔵が雪に埋もれます。大量に降る雪のお陰で室温は安定し、清澄な空気で覆われます。

 小さな酒蔵ですから、製造スタッフは出荷用のびん詰め作業まで行います。通勤制、週休制で、昔のような泊まり込みはありませんが、11月から2月にかけては日曜休みだけですので中々大変です。

 自分たちで育てた米ですので、愛着もあるし性質もよくわかっています。毎年同じ人間が同じ品種の米で酒造りをしていますが、その年の気候によって微妙に違いが出ます。酒造りにもそれが反映します。面白いですね。2020.10.15YW