根知谷の日々 -Blog-

なぜ米作りからするのか

 18年前にたった1枚の田んぼから始めて現在83枚の田んぼを耕しています。その時から最終目標は100%自社栽培米での酒造りでした。今は1軒の契約農家を残すのみとなり、ほぼ全量自社栽培による酒造体制を完成させました。

 高品質米を安定的に確保することが目的でしたが、農業後継者が全くいないので自社で若手の人材育成を進めて、農業技術や農地に関する経験知を継承することが重要になってきました。

 併せて、日本酒のオリジナリティーを追究していくと、技術的には限界があることと同業他社によるコピーが容易な時代では、原料米の自社栽培による産地の標榜、品種特性や収穫年の気候による品質の違いなどが重要であるということに気付きました。2020.10.21