酒粕をお料理に使ってください。
- 2023年01月23日[ブログ]
日本酒は「米」と「米こうじ」を原料にして醸造されますが、副産物として「米ぬか」と「酒粕」が生まれます。「米ぬか」は大まかに4分類になりますが、「赤ぬか」と「黄ぬか」は豚やニワトリの餌になります。「白ぬか」と「上白」は「米粉」そのものですから、昔から和菓子やせんべいの原料として使われてきました。
さて、「酒粕」はというと、酒造期(主に冬ですね)に出るのは板状のものです。そのまま「板粕」と言いますが、主にかす汁など鍋料理に溶いて調味料として食します。そのままお湯に溶かして砂糖を加えれば「甘酒」になります。
3月も終わりになると酒造りも終わりますので、酒粕は容器に入れて貯蔵熟成を図ります。6月頃には板状だった酒粕も柔らかくなり、ねっとりとしてきます。ちょうど畑の野菜が採れ始め、キュウリやハヤトウリなど瓜系の野菜を漬け込むために「練り粕」として使われてきました。
畑で自家用野菜をつくる人たちが減り、スーパーマーケットで生野菜だけでなく漬物まで買う生活が定着してきて、自宅での需要が減り続けています。無添加の発酵調味料としてみれば、しょうゆや味噌には及びませんが、立派な調味料なんですが、認知度が低いようです。
今回オンラインショップに「板粕」をアップしましたが、3月末まではご注文にお応えする予定です。最近はお取り扱いのスーパーマーケットも減る傾向で、お客様からは「買えるお店を教えてほしい」とのお電話を頂いておりますので、少額の商品ですが日本酒、コシヒカリとともにご注文ください。2023.01.23